…遥かに超えて飛べ!
Stellar RS / ステラRS 2.5ライナー|EN/LTF-B.high|AR:5.8|セル数:57|セミライトモデル:3.7kg
ステラRSの開発目標はただひとつ:2つのクラスの長所を組み合わせた特別なハイBグライダーを作ることでした。
この野心的な試みのために、スイングのデザイナーであるアレッシオ・カソッラは、Cクラスで培った2ライナー技術の豊富な経験を生かしました。
リブラRS(スイングのC.2ライナーモデル)のキャノピー構造と実績のある2ライナープロファイルを備えたステラRSは、最高のパフォーマンスを要求するXCスペシャリストをターゲットにしています。Bクラスの信頼性と快適なフライトをフルに活用しながら、距離を追い求めることができるよう、スイングは人気の高い二オス 2 RS(スイングのハイBモデル)を参考とし比較しながら、幅広いフライトテストを行いました。
その結果:
ステラRSはリブラRSの性能と二オス 2 RSの信頼性を併せ持ち、その軽快さとスピードによって独自の個性を発揮することができました。軽量化と耐久性を両立させたデザインは、使用範囲を広げ、ステラRSを長く楽しんでいただけることでしょう。
ステラRSは主に、野心的なクロスカントリーハンターや、Xアルプススタイルでのハイク&フライを好む冒険家におすすめします。しかし、エリア内でのサーマルソアリングを楽しみたい経験豊富な中級者パイロットもステラRSを楽しむことができるでしょう。
RAST(ラスト)を装備したパラグライダーでは、キャノピーは1枚またはそれ以上のファブリックパネルによって、翼内部のラム圧を翼の前後方向に異なるふたつのセクションに分割されます。これにより、キャノピー内の空気の流れと圧力をコントロールすることができます。
RASTにより、パラグライダーキャノピー内の均等化された空気の流れは、調整されたバルブを通して調節されます。これは充填時(テイクオフ時)と排出時の両方に適用されます。乱気流の中でキャノピーが崩壊するなどして圧力損失が発生した場合、コアセクション(翼後部)の相対内圧は上昇し、バッファーセクション(翼前部)は変形することで乱気流のエネルギーを吸収します。さらに、RASTはリーディングエッジとトレーリングエッジの追加サポートとして使用され、フライトの快適性にプラスの効果をもたらします。RASTはプロファイルの高さ全体にわたるリブに連結しており、この構造により翼全体の剛性向上効果をもたらし、補強材や補強部材を減らすことができ、または完全に置き換えることも可能です。
ステラRSのために、RASTは以下の特性のために最適化しています: ステラRSは軽量構造とライン数が少ないにもかかわらず、RASTを最適なポジションに配置し、適合させることで(既知の安全面に加えて)高いキャノピーの安定性と快適性を最大化しつつ、心地いいコントロール性を備えるフライトを実現しました。
ステラRSでは、リブラRSのセミライト構造を採用し、高品質で耐久性のある素材を組み合わせました。その結果、重量3.7kgのキャノピーは非常に軽いだけでなく、一般的な軽量機とは異なり、100%クロカンや日常使用に適しています。
この考え抜かれた素材の組み合わせ方は、ストレスのかかる表面部分には頑丈な素材を、ストレスの少ない部分には高品質で軽量な素材を使用しています。そして、プロファイル、Vパーツ、荷重分散テープに的を絞った補強を施し、内部を強化しています。クロスポートは、飛行中の荷重に応じて数とサイズを変えて設計しています。その結果、軽量化と長寿命化のバランスを最適化しています。
ラインループも、荷重に応じた構造と補強により、重量を最適化しています。
リーディングエッジとアッパーセイルのニチノール製ワイヤーを最小限に抑えていますが、しっかりとプロファイルが保たれており、簡単かつコンパクトにパッキングすることができます。
したがって、日常フライトでのパフォーマンスを維持するために、ステラRSの日常的な取り扱いにおいて特別な注意を払う必要はありません。
ニチノールは、高強度・耐熱性・耐腐食性を備える形状記憶合金です。ニチノール(Nitinol)という名前はNickel Titanium Naval Ordnance Laboratoryの頭文字をとったものです。
ニチノールによる補強により、ステラRSのリーディングエッジは永久に鋭く、プロファイルの正確性は最大となります。リーディングエッジ部分にはシリコンチューブが挿入され、ストレッチされたパラグライダーのナイロンファブリックへの摩耗などの負担から守っています。このアッパーセイルの補強材は必要最小限にまで減らされ、この耐屈曲性、温度および湿度に影響されない形状記憶合金で作られています。これにより、たとえキャノピーが最適な状態で梱包、保管されていなかったとしても、キャノピーの不要な変形がステラRSのパフォーマンスに影響を与えることはありません。
低い迎え角でステラRSのフロントエリアのプロファイルの内圧を高めるため、プロファイルに適応したニチノールで補強されたシャークノーズが、高速での最適な安定性を保証します。
ステラRSでは、AレベルとBレベルのメインラインとトップラインに、最新世代の被覆のないアラミドを使用しました。特殊なプロドライコーティングは、ラインの吸湿性を60%低減し、紫外線や汚れに対する耐性も高められています。ラインはマゼンタ・ブルー・オレンジの3色に着色されているため、被覆なしでも容易に視認でき、ラインチェックも簡単に行えます。ライン素材の高い剛性により、不要な結び目も減少します。
ステラRSのCブリッジは、高品質なロンスタン製プーリーを使用したスムースに動作するプーリーシステムにより、CライザーとBライザーを構成しています。これにより、2.5ライナーモデルですが2ライナーモデルのように操作することができます。操作ポジションは、ブレークコードグリップ留めるクリップの下にあるCライザーをつかみ、人間工学に基づいた形状でネオプレーンパッド入りのCブリッジに手のひらを置くだけです。まっすぐ下に引くことで、CライザーとBライザーが適切な比率で短くなり、プロフィールを変形させることなくアタックアングルをコントロールすることができます。このテクニックにより、ステラRSは、特に高速で効果的に操縦することができ、乱気流を簡単にやり過ごすことができます。
ステラRSのプロファイルは、もともと2ライナーモデル開発から生まれたものです。しかし、CやDクラスと比べてアスペクトレシオの低いステラRSでは、その形状を維持するために第3のライン(Cライン)を追加する必要があったため、純粋な2ライナーモデルのまま利用することはできませんでした。
ステラRSでは、ハイパフォーマンスモデルのために特別に開発されたプロファイルをモディファイして採用しています。個々のリブは、翼中心から気流の方向に向かって外側に配列しています。これは、前縁のダブル3Dシェーピングと後縁のミニリブと組み合わされ、プロファイルの空力的な質を最大限に高めています。
ビッグイヤーはパラグライダーの沈下速度を上げる最も簡単な方法です。しかし、2.5ライナークラスでは、この標準的な操作をどんな場面でも間違うことなく行えなくてはいけません。ステラRSでは、特別な "トリック "なしでこの便利な降下方法を行うことができます。ステラRSの翼端つぶし(ビッグイヤー)は、トリムスピードでもフルスピードでも、また乱気流の中でも、効果的な沈下率をもたらし安定して行うことができます。(翼端つぶしをした際に、速度を補うためにアクセルを踏み込むことは必ずしも要求されません。)
“マウリツィオ・ボッテガル”のコメント – スイングR&D
スイング開発チームのマウリツイオ・ボッテガルによれば、初めて触れた瞬間から、ステラRSは本物の感動を与えてくれます!キャノピーを広げた瞬間、そのエレガントで美しいデザインに圧倒され、広く知られているRASTシステムのデパワー効果により、強い風の中でもコントロールしやすく、楽にテイクオフすることができます。フライト中、ステラRSは新しいプロファイルをフルに活用し、その真のポテンシャルを発揮します。遠くまで速く、伸びのある滑空性能を示します。B/Cブリッジを使ったスムースなピッチコントロールは、効果的で効率的なスピードシステムと相まって、雲の上を飛ぶようなスリリングな体験をもたらします。乱気流の中でも、RASTシステムのおかげでキャノピーの安定性は非常に安心感が保たれ、高度なフィードバックとコントロールが可能です。ランディングの際、ステラRSはフルブレークによるフレアーも操作しやすいものです。スイング開発チームにとってステラRSのフライトとは、パフォーマンス、楽しさ、そして最後の1秒までコントロールすることが楽しくなるということを意味します!
カラーオーダーも承ります。定価(本体価格)¥57,200(¥52,000)
Stellar RS / ステラRS | XS | S | SM | ML | L |
---|---|---|---|---|---|
LTF/EN 認証 | B | ||||
テイクオフウェイト (kg) | - | 65-85 | 75-95 | 85-108 | 95-119 |
推奨テイクオフウェイト (kg) | - | 68-80 | 78-90 | 90-102 | 102-115 |
セル数 | 57 | ||||
翼面積実測 (m²) | - | 22.9 | 24.5 | 26.0 | 27.7 |
翼面積投影 (m²) | - | 19.6 | 21.1 | 22.3 | 23.8 |
スパン実測 (m) | - | 11.6 | 12.0 | 12.3 | 12.7 |
スパン投影 (m) | - | 9.4 | 9.7 | 10.0 | 10.3 |
アスペクト比実測 | 5.8 | ||||
アスペクト比投影 | 4.5 | ||||
機体重量 (kg) | - | 3.9 | 4.1 | 4.3 | 4.5 |
定価 | \865,700 | ||||
本体価格 | \787,000 |
- ステラ RS(機体本体)
- コンプレスバッグ
- ユーザーマニュアル
※ザックは付属しません。