... XC 2-liner secured by RAST !
スフィアー RS LTF/EN-D.2-liner RAST(ラスト)に護られた高性能ウイング!
ラスト(RAST) による快適性と操作性が高性能2 ライナーウイングに融合!
スフィア―RS には、スイングの特許取得済み“ ラスト(RAST)” システムを搭載し、まったく新しいフライト体験を提供します。
そして、ラストを搭載した初めての高性能D クラスモデルになります。2 ライナーを操縦し、その性能を最大限に引き出すことは、これまである程度快適性を犠牲にしてきました。スフィア―RS では、ただ高性能を追い求める野心的なXC パイロットの要求に応え、さらにより高いレベルに自分自身を高めたいコンペティションパイロットが、初めて手にする2 ライナーウイングとしても最適な選択となります。ラスト(RAST)による高い信頼感により、その1 日のべㇲトな風を最大限に活かした最高のフライトをすることに、パイロットは全集中することができます。
XC レコードの更新に情熱的に取り組むパイロットのためにスフィアーRS を開発しました。ラスト(RAST)は、パイロットのフライトに取り組む日を最大限に活かし、あらゆる様々な状況で最大限のコントロール性と高性能を提供します。
パイロットの操作による応答性・正確性:100%
クロスカントリーフライト:100%
シリアルクラスコンペティション:100%
スイングでは、ラスト(RAST)を搭載したA ~ C クラスのパラグライダーで認証を取得、そのアドバンテージをマーケットに証明しました。そのアドバンテージは2ライナー・モデルにも共通するもので、いくつものユニークな利点もあり、多くのパイロットからのリクエストもあり、ハイパフォーマンスモデルにも搭載することは論理的で自然なステップでした。
とくにキャノピーをコントロールするという点について、2 ライナーの場合、キャノピーをより安定させ、キャノピーの潰れ等の変形を抑える効果に、とくに優れた特徴があることはパイロットにとって、とても心強いものと考えました。
初期のテストフライトから、ラスト(RAST)の効果をすぐに確認することができましたが、2 ライナーに求められる要件・性能はとても高いレベルと認識していたため、プロジェクトを有意義な方法で前進させるためには、初めから適切なフレームワーク条件を作成する必要がありました。ラスト(RAST)システムを発表してからすぐに、スイングの⾧年のイタリアのインポーターであり、かつコンペティターであるマウリツィオ・ボッテガルは、ラスト(RAST)の利点を生かした2 ライナーウイングの開発を提案があり、協力してすすめてきました。
さらに、経験豊富なXC パイロットと2 ライナーウイングでフライトしているコンペティションパイロットのチームとともに開発をすすめ、幅広いコンディションでテストフライトを繰り返してきました。
その結果、要求の厳しい野心的なXC パイロットが求める高性能を実現し、さらに信頼性に優れたクロスカントリーウィングに仕上げ、そのパフォーマンスをフルに引き出しやすい扱いやすさを併せ持つ翼になりました。
デザイナーでテストパイロットであるアレッシオ・カソーラは、2 ライナーテクニックとラスト(RAST)を組み合わせたことにより、より幅広いパイロットがアクセスできるようにするという考えにすぐに共感し、このプロジェクトに熱意を注ぎ取り組みました。そして、スフィア―RS は,ついにスイングと多くのパイロットの熱意によって、完成しマーケットに送り出されました。
その扱いやすさからC クラスからのステップアップとして、またその優れたパフォーマンスから2 ライナーウイングでのフライトに経験あるXCパイロットにというように、両面から対応しています。2 ライナーウィングらしい高性能に、ラスト(RAST)による信頼感が加わっています。
アスペクト比(実測)を6.9 というはスペックにより、スフィアーRS はクラス最高の性能を備えています。しかし、テストフライトレポートを詳しく見ると、スフィアーRS が他のEN-D ウイングとの違いに気づくことでしょう。スイングは、2 ライナーテクニックとラスト(RAST)の組み合わせにより、それぞれのパラグライダーカテゴリーの性能を高める可能性を実現したことに興奮しています。
スフィアーRS のライザー構成は、2 つに分かれたスプリットA ライザーとB ライザーで構成されています。スプリットA ライザーは、加速中に翼の中央と翼端部分の異なるアタックアングルとすることを可能にし、その結果、全ての速度域にわたってアタックアングルを均等に変えることができます。また、アクセルを踏み込んでいる状態でもビッグイヤー(翼端潰し)を簡単に行なえます。 スフィアーRS のために特別にデザインしB ライザーに取りつけているエルゴノミック” T バー” により、リアライザーコントロールを素早く、分かりやすくおこなえます。
スフィアーRS では、最新の被覆のないアラミドラインを採用しています。特別なプロドライコーティングを施しているため、ラインの吸湿性を-60% に減少させ、紫外線による劣化・影響を減らし、さらに汚れが付着しにくいラインとなっています。
ラインは、マゼンタ、ブルーおよびオレンジと被服がありませんが、ラインチェックのしやすさや見分けやすくするために色分けしています。
ラインにはある程度の硬さを持たせ、絡みにくくしています。
ニチノール(Nitinol) は、高強度で、温度による変化がなく、耐腐食性の形状記憶合金です。ニチノールという名前は、ニッケル・チタニウム・ナバル・オルドナンス・ラボラトリー(Nickel Titanium Naval Ordnance Laboratory) の頭文字を組み合わせたものです。この材料は医療技術でよく知られており、⾧い間スイングではパラグライダーの設計の上で重要なリーディングエッジ形状の補強材として、パラグライダーメーカーとして初めて採用し使用してきました。
スフィアーRS のニチノールによる補強は、レーザーシャープ・リーディングエッジの形状を、⾧い期間にわたり最高の状態に保つことを保障します。
トップセールとボトムセールの補強と形を保ち、湿気や温度そして屈曲による影響を受けることなく、キャノピー形状を保持します。つまり、キャノピーが正しくパッキングされてなかったり、保管されていなくても、キャノピーの不要な変形起こることなく、スフィアーRS のパフォーマンスに影響を与えないことを確認できます。
ラスト(RAST®)を搭載したパラグライダーでは、キャノピー内部は飛行方向に交差する方向のファブリックパネルによって前後二つのセクションに分割され、そのファブリックパネルの上面側と下面側はエアーが流入できる構造です。後部セクションの空気圧が高まると、そのファブリックパネルはエアーの逆流を抑えるバルブとして働き、キャノピー内部の空気の流入量と圧力を最適にコントロールしています。
ラストを使用することで、パラグライダーキャノピー内部の空気圧は場面に応じて最適にコントロールされます。エアーを取り込んでいくテイクオフの場面や、乱気流によって翼が潰されるようなエアーの流出が起こる場合の両方で効果を発揮するのです。
例えば、キャノピーが潰された場合には、(翼後部の)バッファーセクションが変形することによってエネルギーを吸収する一方で、(翼後部の)コアセクションの空気圧は保たれ、急旋回を引き起こすような大きな翼の崩壊が起こりません。
さらに、ラストは、フライト中の快適性を高めるため、リーディング~トレーリングエッジまでの翼全体のテンションを最適にするサポートとしても機能しています。ラストは、プロファイルの高さいっぱいにリブ全高に接続しているため、がっちりとリブを支え、固い翼を形成します。
様々な補強材や固くするための複雑な手法がありますが、ラストはそれらにとって代わる構造です。
スフィアーRS は、ラスト(RAST=Ram Air Section Technology)と2ライナーテクニックを組み合わせ、安全性と高性能を融合させるというアイデアから生まれました。
スイング開発チームでは、2 ライナーモデルのパラグライダーにも、ラストによるラム圧を制御する2 つのセクションを持たせること、大きなアドバンテージを得ることができると当初から確信していました。
ハイアスペクトレシオを持つスフィアーRS は、ラスト(RAST)により素晴らしい安定性を得て、タービュランスの中でも確実に素晴らしくグライディングを示します。また、サーマルリング中のキャノピーの挙動が安定します。これらにより、スフィアーRS はとても分かりやすく正確にコントロールすることができます。
しかし、ラスト(RAST)の最も重要なアドバンテージは、潰れが起こった時や厳しいコンディションではっきりとその違いがわかります。
ラスト(RAST)は、加速中に大きな潰れがあっても、キャノピー内部の空気が素早く抜けてしまうことを防ぎます。そのため、大きな潰れでもクラバットすることを大幅に減少させ、ブレークコードで十分にコントロールを維持することができます。このため、グライダーをより迅速に回復させることができるため、高度ロスを最小限に抑えることができます。
従来のパラグライダーデザインでは、セルはキャノピー中心を基準とし、コード(前後)方向に同じ幅で縫製されます。ただし、翼端の近くでは、翼端に向かって先端が弧を描くように後退しながら曲がるため、セルの縫う合わせと内部リブは実際には、リーディングエッジ先端に垂直ではありません。これはでは、実際にセルを横切る気流を乱し、ドラッグと乱流を作り出してしまいます。スフィアーRS では、それぞれのリブの縫い合わせを翼の真の気流に合わせており、特に翼端でのドラッグと乱気流をはるかに少なくしています。その結果、従来より遥に効率的な翼となっています。
小さなアタックアングルでの翼内部の圧力を高め、ニチノールによってリーディングエッジのシャークノーズ形状を保持し、最適なプロファイルとし、ハイスピードでの最適な安定性を確保します。
カラーオーダーも承ります。(\38,000税別・別途)
Sphera RS | S | SM | ML | L | |
---|---|---|---|---|---|
LTF/EN 認証 | D | ||||
テイクオフウェイト (kg) | 75-90 | 85-100 | 95-110 | 105-120 | |
推奨テイクオフウェイト (kg) | 80-90 | 90-100 | 100-110 | 110-120 | |
セル数 | 75 | ||||
翼面積実測 (m²) | 21.0 | 22.5 | 24.2 | 26.0 | |
翼面積投影 (m²) | 18.0 | 19.3 | 20.8 | 22.3 | |
スパン実測 (m) | 11.99 | 12.41 | 12.87 | 13.34 | |
スパン投影 (m) | 9.7 | 10.0 | 10.4 | 10.8 | |
アスペクト比実測 | 6.90 | ||||
アスペクト比投影 | 5.20 | ||||
機体重量 (kg) | 5.3 | 5.6 | 5.9 | 6.2 | |
定価 | \888,800 | ||||
本体価格 | \808,000 |