ニオスRS LTF/EN-B – コンフォートパフォーマンスクラス!
ニオスはDHVクロスカントリーリーグにおいて、そのリリース以来2年もの間トップを守り続けてきました。さらなる成功をニオスRSが引き継がれていくことでしょう!
ニオスRSは前モデル・ニオスと比較すると、安定性と操作性が大きく向上し、XCマシーンとして、その性能とポテンシャルをより引き出しやすくなっています。
“アスペクトレシオを抑えた方が、よりイージーに飛べるのでは!”
ニオスRSのフィールドテストを行っている時に、多くのパイロットからよく聞きました。
そして、その通りに仕上げました。アスペクトレシオは抑えていますが、ラスト(RAST)テクノロジーを組み合わせることで、EN-Bクラスカテゴリーの中でギリギリまで滑空性能と上昇性能を向上させました。
我々の経験から、ニオスRSはハイエンドBカテゴリーの中でもっともやさしく、もっとも楽しめる機体に仕上がりました。パイロットは、ラスト(RAST)によりどのような乱気流の中でも機体をパーフェクトにコントロールできます。神経質にならざるを得ない状況でさえも、“ウォール”が完璧に機能し、パイロットを守ります。パイロットの要求するダイナミックさを備えながらも、最新のEN-Aクラスのようにアクシデントにあっても高度を大きくロスすることなく素早く通常フライトへ戻ります。より激しい乱流ではラスト(RAST)を装備していない機体との違いはハッキリします。ラスト(RAST)を搭載していない機体でのフライトでは、乱気流をただ恐れるだけになってしまうものですが、ニオスRSでのフライトでは安全性を強く感じることができ、心地よくフライトを行うことができます。安全性・ピッチ安定性・高性能・優れたコントロール性 … これらのコンビネーションとバランスがこれほどとれている機体はニオスRSの他にはないでしょう。そしてニオスRSは、今までになかった新しいカテゴリーといえる『コンフォート・パフォーマンスクラス』(快適で高性能なクラス)となりました。
ニオスRSは、ノンリターンバルブを備える翼内部を前後に仕切る隔壁によって、前後の気室の内圧をコントロールし、翼表面にしわがなく張りをもたらす最新で、今までにない技術を採用しています。
この内圧をコントロールするシステムにより、翼表面のテンションは(リーディングエッジとトレイリングエッジのテンションに加え)常に最適に高められることで、パイロットにも伝わるほど安定性も向上します。これは今までにない安心感でパイロットを包みます。これがラスト(RAST)フィーリングです。
このラスト(RAST)フィーリングは、様々な雑誌を含めたテストフライトレポートで取り上げられ、ニオスRSは、新しいラスト(RAST)フィーリングを初めて感じることができるLTF/EN-Bパフォーマンスクラスです。
EN認証取得にあたっては、ニオスRSに装備したラスト(RAST)システムを超えるような機能的なデザインはないでしょう。ラスト(RAST)を搭載しているため、認証テストでもコラップス(潰し)テストにおいて、とても潰れにくいものでした。そして基準以上のとても優れた安定性を示しました。高度を大きくロスしてしまう翼のリーディングエッジ~トレーリングエッジまで横切る大きな潰れはニオスRSではとてもおこし難いものになっています。様々なコラップスとフロントストールは、信頼性の高いラスト(RAST)によって、パイロットが意図的に起こすことも難しいほどで、ましてや実際のフライトでも大きく潰れてしまうことはありません。一般的にパラグライダー開発の場面でのコラップステストは湖などの水上で安全を確保したうえで通常行われますが、スイング開発チームでは様々な場所とシチュエーションのフライトでも同様のテストを行ってきました。とくにラスト(RAST)に関してのテストは、春~夏の激しいコンディションとなるドロミテなど、リアルに厳しい中でのテストを行ってきました。
その結果:タフなコンディションではパラグライダーの性能をフルに発揮することは易しいことではありません。それでもラスト(RAST)は、それを可能にしたのです。
リーディングエッジは、とくにフルスピードでの最大限の性能と安定性を得るためには、常に安定した形状を保つことが必要です。
従来のナイロンスティックによる補強では、ナイロンスティックが拡がろうとする力でリーディングエッジの変形を少なくし、ナイロンファブリックによって予め決められた形を保つものでした。
ニオスRSでは、さらに繊細に精度を上げて、ひとつひとつのリーディングエッジ形状をつくるために、最先端技術である形状記憶合金“ニチノール”製ロッドを採用しました。 リーディングエッジはフライト中に空気の力を大きく受けとめる部分となるため、リーディングエッジにおさめられたスティックは曲げたり伸ばしたり、形状を変化させるような力を常に受けています。 その点、ニチロールはニッケル-チタニウム合金で、形状安定性に優れています。それは、歯列矯正・メガネフレーム・固定器具など医療分野でも使用されているほどです。 ニオスRSの全てのリーディングエッジの補強は、このように高品質なマテリアルを用い、製造されています。
また形状記憶合金を採用しているため、ニオスRSではセルとセルを合わせて気を遣いながら畳む必要も無く、長い期間フライトしないようなときには畳んでいる状態からゆるくほぐしたりする等の面倒な手間が不要になります。小さな面積の山岳フライト用パラグライダーのようなサイズまで、小さく押し縮めて固くシンプルに巻くように畳んでしまっても構いません。
見落としてほしくないことに、ニオスRSのキャノピーには新しいパラグライダー専用ナイロンファブリック(テクテックス社製・ドイツ)を採用しています。このナイロンはポリウレタンコーティングが施され、独特の光沢を持ち、新しい風合いの色に仕上げられ、そして滑らかな感触を備えています。このナイロンマテリアルは、生地メーカーと深く密接な協力体制により開発し、パラグライダーのために最適化しています。この新しいハイテクナイロンファブリックは、究極に軽く、安定性に優れ、引き裂き強度や耐久性が際立っています。
ニオスRSのプロファイルはネクサス(LTF/EN-C)のプロファイルを論理的に改良しながらテストを繰り返すなかで得られたものです。多くのパフォーマンスグライダーは、テイクオフウエイトレンジの上限がベストの性能を発揮するものです。ところがニオスRSにはそれが当てはまりません。ウエイトレンジの範囲のすべてで、まったく同じスピード・性能を発揮します。
プロファイルを形成するリブとダイアゴナルリブは、重要な荷重ポイントの強度を損なうことがないようにしながら、できる限り細くし軽量となるよう仕上げています。また、すべてのダイアゴナルリブは(翼後部のC/Dラインが接続する部分にまで同様に)縁を折り返して縫い上げています。これにより長期間、厳しいコンディションでの使用にも耐え、性能を保ちます。
速く飛びたいためにアクセルを踏み込むと膝がつらくなったことはありませんか?ニオスRSは、長時間踏んでも疲れずに効率的に加速できるアクセルシステムを備えたライザーを装備しています。筋力への負担を無くし、長時間のフルスロットルポジションでも高性能ベアリングプーリー(ロンスタン製)と相まって最小限の力で軽く踏み込めます。
ニオスRSにはスイングオリジナルのCライザーステアリングが装備されています。より高く・より速いスピードになればなるほど、このCステアリングが、安定性を損なうことなく効果的に機能します。Cライザーが2つに分けられ、翼の中央部分の2本のCラインが接続された内側のCライザーと、翼端部分の1本のCラインが接続された外側のCライザーが配置されています。その2つのCライザー上部が赤いテープによりブリッジのように接続されています。この赤いテープ部分がCステアリングになります。中央部分だけ引くことでヨーイングを伴わないピッチコントロールを行うことができ、外側を引くことでフルスロットルでフライトしている時でもスピードを落とすことなく高度ロスの少ない効率的なターンを可能にします。(もちろん状況に応じ、同時に引き込んで使用することもできます。)
ここでは決して誇張しすぎることなく、客観的にニオスRSを説明しています。ひとたびニオスRSでフライトしてみると誰もが、信じられない程シンプルにフライトでき、とくに乱流や強いサーマルの中でのフライトでも、その安定性から本当に楽しく、この上なく快適だという点に共感することでしょう。 そして、ニオスRSは、XCにチャレンジするパイロットにとって、最高に快適な心強いパートナーとなるでしょう!
カラーオーダーも承ります。(\39,960別途)
Nyos RS / ニオスRS | XS | S | M | L | XL |
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テイクオフウェイト (kg) | 60 - 80 | 75 - 95 | 85 - 109 | 95 - 120 | 110 - 140 |
推奨テイクオフウェイト (kg) | 65 - 80 | 80 - 95 | 92 - 105 | 102 - 115 | 115 - 130 |
セル数 | 61 | 61 | 61 | 61 | 61 |
翼面積実測 (m²) | 22.00 | 24.70 | 27.00 | 29.40 | 31.70 |
翼面積投影 (m²) | 19.20 | 21.20 | 23.20 | 25.20 | 27.20 |
スパン実測 (m) | - | 11.80 | 12.40 | 12.90 | - |
スパン投影 (m) | - | 9.50 | 9.90 | 10.30 | - |
アスペクト比実測 | 5.70 | 5.70 | 5.70 | 5.70 | 5.70 |
アスペクト比投影 | 4.20 | 4.20 | 4.20 | 4.20 | 4.20 |
機体重量 (kg) | - | 4.70 | 5.00 | 5.40 | - |
最高速度 (km/h) | 52.00±2 | 52.00±2 | 52.00±2 | 52.00±2 | 52.00±2 |
トリム速度 (km/h) | 38.00 ±1 | 38.00 ±1 | 38.00 ±1 | 38.00 ±1 | 38.00 ±1 |
認証 | LTF/EN-B | LTF/EN-B | LTF/EN-B | LTF/EN-B | LTF/EN-B |
本体価格 | \540,000 | \540,000 | \540,000 | \540,000 | \540,000 |
定価 | \583,200 | \583,200 | \583,200 | \583,200 | \583,200 |